

What’s Notes on Rambling
イギリスで古くから親しまれ、受け継がれてきたランブリングを背景に生まれたブランド、〈Caledoor〉。コレクションは、都市や自然を行き来しながら、“歩くことそのものを楽しむ”という視点でデザインされています。都市と野外、自宅周辺と旅先、国内と海外…あらゆる日常と非日常をシームレスで繋ぐ。そんなアイテムに袖を通し街を歩いてみることで、行為そのものを見つめ直すとともにブランドの本質やプロダクトの魅力に迫ります。
「もし人生に立ち止まりそうになったら、歩くことだ。それが一番の解決策になる」。
ドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの言葉です。彼をはじめ、ベートベンやスティーブ・ジョブズなど、歩くことを好み、推奨してきた人は少なくありません。健やかな日常に貢献するのも魅力のひとつではありますが、歩くことで大切な何かに気づくきっかけにもなる。その可能性を信じるひとりがラジオDJのnicoさんです。
東京のラジオステーション、J-WAVEの早朝ナビゲーターをフィールドとして、ナレーションやイベントの司会、サーフコンテストの実況と、彼の日常は多忙を極めます。そんな中、最近、歩く行為が選択肢に加わったと言います。そこで、経緯やそこから得た恩恵、さらにはCaledoorに対する感想についてもお聞きしました。
灯台下暗しの教訓から得た豊かさの根源

休みの日はどのように過ごされていますか?
なかなか普段は1日休むということがありません。休みができるとしたら、午前中だけや、午前中の仕事が早めに終わった午後が大半。自分の中でON、OFFのスイッチを切り変えることが少ないかもしれませんね。束の間の休みに嗜むサーフィンの時ですら、「俺、休んでいていいんだっけ?」と不安になってしまうほどの心配性だからかもしれませんけど。

そんな中ここ最近、自宅周辺をよく散策するようになったとか。きっかけはなんだったのでしょう。
時間にしてほんの十数分だと思いますけど、フラッと家の周りを歩いてみたら手作りのドーナッツ屋さんがあって。これがまためちゃくちゃ美味いんですよ。だいぶ長いこと今のマンションに住んでいますけど、実はそのエリアのことをあまり知らないことに気づかされました。それで、時間が空くたび歩いてみたらめちゃくちゃ発見があるんですよね。行列のできる洋食屋さんやわりと名の知れた鰻屋さんまであった。自分の近所マップがどんどん出来あがってくるわけです。歩くって楽しいし大事だなって思いましたね。
歩くことで街の“テクスチャー感”が分かる

普段の移動手段は?
基本的に移動は車。イベントの司会を務めたあとにナレーションの収録へ向かうといった仕事の“ハシゴ”はざらで、現場へ行って休憩所がなければ車がその代替場所になります。ただ、“歩く”を日常の選択肢に加えてから、仕事場でも周辺を歩くことが定番になってきましたね。

よく歩かれるエリアはどのあたりになりますか?
仕事現場は東銀座や赤坂界隈が多いのですが、例えば東銀座なんて面白いですよ。昔ながらのお店と新しいお店が混在しているのもそうですが、平日と週末の表情も全く違う。週末はわりと静かで、その静けさを感じながら歩くのもオツですね。経験上、分かっていると思い込んでいる場所の方が歩くには楽しいと思います。いい裏切りがありますからね。目的地に向かって最短ルートを選ぶのは合理的ですけど、時おり脇道に逸れてみてもいい。そこに人生が豊かになるヒントは隠されているような気がします。

今回、歩いていただいたのは南青山ですがどのような印象をお持ちですか?
いろんなお店があるため、働いている方もバラエティに富んでいる。そういう意味では面白い場所、カルチャーの場所だと思います。最先端のお店もあれば岡本太郎記念館や根津美術館もある。昔ながらの天ぷら屋さんや隠れ家みたいなギャラリーも。車だと分からないですけど、歩くとその街の色や歴史をより深く知ることができますよね。言い方は変かもしれませんが、テクスチャー感が分かるというか。歩くことは、直に街の本質に触れられる行為だと思います。
単なる機能服とは一線を画すことで広がる視野と行動範囲

歩く際に着る服はどういったものが多いですか?
もちろん歩きやすいものが前提にはなりますが、とはいえ歩くことはエクササイズではなくあくまでも生活の一部。だから、カジュアルとフォーマルの中間が一番ちょうどいいですよね。

ブラブラ歩きながら買い物に寄れ、タイミングが合えば友達にも会いに行ける。今回着用したのはそんな気分の変化に寄り添える服なのかなと。一見、色目も含めモダンでクールな印象ですけど、着てみるとコットンリネンの生地は柔らかくて快適。ミリタリーテイストを感じさせるディテールもいい。だから普段使いしやすいですよね。

Caledoorというブランドにどのような印象を持ちましたか?
「天然素材をベースにしながら機能服を謳っている姿からは、いい意味で世の中の方向に流されない心意気は感じます。シャツジャケットのシルエットはすごく気に入りました。一枚でもいいと思うんですけど、中にインナーを挿してその上から羽織るのもアリですよね。まさに、アンコンジャケットをサラッと羽織る感覚。とはいえ、堅苦しくなく適度なカジュアルさもあるのでどこへでも行けます」

Caledoorは英国のランブリングという歩く文化を背景にしています。
「海外の友人は、仕事で一緒になると合間の休憩時間に外へ出歩くんですよ。仕事中であろうと場所がどこであろうと、体を動かす習慣が染み付いているんだと思います。その背景にはきっと、各地で長年積み上げられてきた独自の文化があるんでしょうね。イギリスはまだ行ったことがないので、ぜひそこでサーフィンをやってみたいですしランブリングも体験してみたいですね」
PROFILE
nico





















































